№9 想像力をもちたいですね
中学一年生の授業で、金子みすゞさんの詩『大漁』を鑑賞しました。
浜はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう
これは詩の後半部分ですが、みすゞさんは、大漁に沸く浜にいる人々から一転して、人々が気にも留めない海のなかの鰮たちに 慈しみ悲しみのまなざしを注いでいます。
「相手の立場を考えられる人間になろうと思いました」ある男子生徒の感想です。
私たちが喜びに沸いている時に、ひとり悲しみに耐えている人がいるかもしれません。
他者に想いを馳せることのできる想像力をもちたいですね。