No.13 いつもと変わらない生活
「いつもと変わらない生活ができるのは、毎日お母さんが家事をしてくれているからだということに気づきました」
中学一年生の男子生徒が、宿題として家事手伝いをしたときの感想です。
彼は家事手伝いとして幼い妹の遊び相手になったのですが、遊んで散らかしたおもちゃを元の場所に片づけるのに大変苦労したようです。
翌日学校から帰ってみると、部屋が整理整頓されていていつもと変わらない状態にあったことで、お母さんの苦労がわかったようです。
仏教では、人間は「四恩」を戴いて生活しており、それに報いることが大切であると説いています。
「四恩」とは国の恩、父母の恩、世間の恩、仏の恩です。
彼は、父母の恩に気づくことができたのです。