No.27 　度胸がすばらしい

　釈尊は女性の出家には消極的でした。

　女性教団設立後のことをあれこれ心配されていたのです。

　釈尊の養母マハーパジャーパティは、釈尊のあとを追って出家を願い出ていましたが、釈尊は拒み続けていました。見かねた弟子のアーナンダは、女性の出家を認めてあげてほしいと釈尊に懇願し、尋ねました。

　「女性は悟れないのですか？」「そんなことはない」と釈尊はお答えになり、ようやく出家を認められました。

　ここに、世界で初めて女性の出家を認めた教団が誕生しました。ちなみに日本で最初の出家者は、善信という名の尼さんです。

　中学三年生のある男子生徒は、アーナンダの功績を知って、「師匠に向かって説得する度胸がすばらしい。正しい意見を説得できるような人になりたい」と話していました。