No.28 親に教えたい
仏教は、人生が苦であると認めることから始まります。
釈尊は、老・病・死の苦しみを解決するために出家されました。
「四苦八苦」は、苦労している様子をあらわすことばですが、生、老、病、死の四つの苦と、愛するものと別れる、憎いものと出会う、欲しいものが手に入らない、心身から湧いてくる苦しみを合わせた八つの苦とに由来しています。
「苦しみがなくなるのではない、苦しみでなくなるのです」は、ある高僧のことばです。人生は思い通りになるとは限らないと思うことで、苦しみを感じないということです。
中学二年生の男子生徒のノートに、「自分の親は、人生はうまくいくと思って生きているので、家に帰ったら教えようと思った」と書いてありました。