心の安らぎのために

 皆様は命日になるとその方を思い出すことはございませんか?

例えばご両親のご命日となれば「お父さんよくこんな事言ってたなー、お母さんこれよく好きでたべてたな。」

と色んな事を思い出される事もあるでしょう。中には未だに命日になるとその人のことを思い出し、悲しい気持ちが湧いてくる方もおられるのではないでしょうか。 

 お釈迦様が亡くなられた時も同じで多くの弟子たちや動物たちが悲しんでおられました。しかしお釈迦様は非常に穏やかな表情をされておられます。これは一切の苦しみから解放され、常に楽な状態になられたことからお釈迦様のご命日である2月15日に行う追悼行事のことを常楽会と呼んでおります。人は生きていれば必ず悩みがついてまいります。思い通りにいかないことやまだ現実に起きてない事に対しても上手くいかなかったらどうしようと不安になってしまいます。そんな不安や悲しみを取り除き穏やかな心の状態を与えてくださるのは仏様です。

 真言宗では十三仏信仰に考えられるように多くの仏さまとのご縁を大切にしております。ご先祖様のご法事では回忌を迎える事に新しい仏様とご縁を結び、仏様としての位をあげていかれます。ご先祖様が仏縁を深く結ぶ一方で残された人達も悲しみが和らいでいき常に楽な状態に近づいていくのです。私たち自身も困っている方がおられたらその方に手を差し伸べて、心の安らぎを与えられるそんな存在になりたいものです。